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「ねぇ。なんでこの店なくならないの?」
「工藤さんから安く譲り受けたんだよ。俺が引き継いで、なんか悪いのか……。水割りおかわりでいいの?」
ウィック、としゃっくりをしながら頷いて、私はグラスを突き出した。
私の名前は岩沢まどか。
この店「スプラッシュ」のマスター伊沢忍とは、
小学校からのくされ縁だ。
「よく許したわね、あんたの嫁が」
「ちょうど派遣の契約が切れて家で娘とごろごろしてた頃だったからさー」
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