プロローグ

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「だからって、派遣とはいえテレビ局の仕事から水商売に転身って……思い切ったわね」 「テレビ局とはいえ正社員じゃなかったしな」 「……っと、早く水割りちょうだいよ」 「ホイホイ」 「ゴキブリか、あたしはっ!!」 「できればな。夜な夜なカウンターで泣き崩れるのはもう勘弁してほしい。そうやってひとりでなぁ……」 「今日はひとりじゃなーい」 「おっ。誰が来る?」 「おぐりんと風子~」 「いいね~。んじゃおぐりんに紹介しようかな。俺の友達」 「なに?……誰?どれ?」 「もうすぐ来るんだよ。テメェはおとなしく飲んどれ」 ……はい。 この物語の主人公は、私岩沢まどかではありません。 ……おとなしく……しま~す……。
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