304人が本棚に入れています
本棚に追加
既に酔い潰れたような顔をした、まどかがカウンターに私を迎えた。
「風子は?」
「まぁだだよ」
「私より遅いのがいるのか……。30分以上の遅刻だぞ」
「おぐりんお久しぶり。こちらへどうぞ」
柔らかい笑顔と声の、その店員には見覚えがあった。
「あらっあなたは……」
「合コンしたよね~。むか~~し」
「ええ……。一番のイケメン君だったから覚えてるけど……少しふっくらした?」
「ああ俺?結婚してからちょっとね……幸せ太りってやつ?」
「そう、結婚したんだ」
「残念?」
「いえ別に」
おぐり~~ん、、
と、まどかが腕に絡み付く。
最初のコメントを投稿しよう!