推理小説家 仁の事件簿その1 ~謎の凶器~

10/13
前へ
/94ページ
次へ
私は、ある人に電話をかけた。 『…もしもし、内藤だが?』 相手は内藤剛。警部で昔からの知り合いだ。 「あぁ、内藤警部?白石ですが…。」 『おぉ…!白石君か!久しぶりだな!どうしたんだ、急に?』 「えぇ…、作家の西岡光さんが亡くなった事で少し…。」 『まさか…犯人がわかったのか!?』 内藤は、白石の答えに驚きながら聞き返した。 「いや…まだわかりません。なので内藤警部の力を借りようと…。」 『う~ん…力を貸したいのは、山々だが、俺は今違う事件を担当していて、そっちの方は詳しくないんだ…。』 内藤は困ったように、言った。 「そうですか…。もう少しで確実にわかるんですが…。」 『そうか…。なら、俺が事件の担当に直接、話をつけてみるから、待ってくれんか?』 「えぇ、いいですけど…。」 『すぐに見つけて来る。』 内藤が言ったのち、保留音が流れた。
/94ページ

最初のコメントを投稿しよう!

34人が本棚に入れています
本棚に追加