推理小説家 仁の事件簿その1 ~謎の凶器~

12/13
前へ
/94ページ
次へ
次の日、私は某喫茶店にいた。ここで、調べたことを教えると沢田が言った場所だ。 「白石仁か?」 私が数分か待ってると、昨日電話で聞いた声と同じ声が聞こえた。 「…貴方が…沢田純平刑事ですね?」 私は声がした方を向いて聞いた。 すると彼は頷き、向かいの席に座った。 「…それで…結果は?」 「あぁ…西岡光の近くに落ちていた、原稿用紙とその袋の指紋だったな…。」 「…えぇ。これは流石に、警察の力を借りないとわかりませんからね。」 白石は沢田の確認に苦笑いをした。 「予想はしていただろ?犯人がわざわざ証拠を残すはずかない。指紋は拭き取られていたよ。」 「えぇ、もちろん。 最後に確認しますが、その原稿用紙にも血痕は付いてましたよね?」 「あぁ、付いていたものもあるが大方、倒れたときの衝撃で、付いたんだろ…。」
/94ページ

最初のコメントを投稿しよう!

34人が本棚に入れています
本棚に追加