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「では、被害者の関係者とその関係についておしえてぐださい。」
白石は質問を始めた。
「はい。まず私ですが、西岡さんのアシスタントになったのは2年前で、それより以前にアシスタントにだった人は辞めてしまいました。
他にアシスタントが2人いて、1人は、死んでいた西岡さんを最初に見付けた、黒田信一さんで、黒田さんは、1年前にアシスタントになっています。
次に、長谷川実さん。
この人は最近、アシスタントになったばかりで、そこまで詳しくは、わかりません。
そして、西岡春華さん。
春華さんは、西岡さんの奥さんですが、半年前から仲が悪くなっていて別居状態でした。」
「アシスタントの仕事内容と時間帯は?」
「買い出しや、話し相手になったり、マッサージや食事作りで、1日交代でやります。時間帯は、朝10時から、夕方5時ぐらいまでですね。」
「…次に、現場を見て、おかしな点はありましたか?」
瀬川の答えを聞き、白石は次の質問に移った。
「…えっと…あぁ、ありました。先生は、パソコンで原稿を纏めるのですが、現場には、原稿用紙が先生の近くに落ちていましち。」
瀬川は少し考え、思い出したように答えた。
「因みに、パソコンは壊れていましたか?」
「私が事件前日に仕事で行った時は、壊れてはいませんでした。その後のことはわかりません…。」
瀬川は白石の質問に自信なさ気に答えた。
「そこまで畏まらなくても大丈夫ですよ。」
白石は落ち込んでいる瀬川を慰めた。
「あ…ありがとうございます…。」
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