3人が本棚に入れています
本棚に追加
「こりゃ事件じゃないな。帰るか」
話しを聞き終わった南条が呟やいた。
「何言ってるんですか、けーぶほー。基本的殺人事件でしょうー」
気品刑事が驚いた顔を見せた。
「冗談冗談。でも、この女、殺されて当然だよ。ち〇毛野郎はははとか笑われたら、まず殺すでしょう」
「殺さないって」
花信刑事のツッコミ。
「彼は悪い人間じゃない。裁判になったら、わしは彼の刑が少しでも軽くなるような証言をしてやってもいい。なんせ、ち〇毛野郎はははだから」
「こだわりますかー、ち〇毛に」
と気品刑事。
「僕も、彼の刑が軽くなるように、何かできることがあれば強力しますよ。だから心配しないで」
花信刑事も島山に優しく声をかけた。
彼は泣きじゃくりながら、頷いた。
そのやり取りを聞いていた、鑑識歴20年のベテラン川田が、手を止め、近づいて来た。
「ひどいねーその女。私も、みんなの意見に賛成だよー。島山さんは悪くない。もうこんな検証などやめて、帰っちゃいたいくらいだよ」
最初のコメントを投稿しよう!