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今度は、指紋班の山口女子も
「人を殺害した事実は、どんな理由であれ、ゆるされることではないって思います。しかし、なんですか・・・その、ち、ち、ち〇毛野郎と言うのは、最高に侮辱した言葉だと思います。もし私が、ち、ち〇毛女とか言われたら、殺すまではいかなくても、ナイフで切りつけてやるかもしれません」
彼女はそう言って顔を赤らめた。
「女性に、ち〇毛女と言うヤツもいないでしょ。
しかもナイフじゃ、殺意ばりばり有りじゃん」
一人だけ、ちょっと否定的な気品刑事である。
「被害者は島山さんのほうだと思います」
話しに参加したのは、若手の畑山刑事だった。
「自分も昔、女性に、騙されたことがあって。でも、ここまでひどくはなかった。ち〇毛野郎と笑われた島山さんに同情します」
皆は、うんうん頷いた。
と、南条警部補が、とんでもないことを言いだした。
「そうだ、みんなで飯食いに行こうよ。三町目の、吉ちゃん食堂。ここのモヤシ炒め定食、これ、うまいんだ。わし、おごるから」
「え?め、飯ぃ?今からですか。それはちょっと・・・」
花信刑事が聞き直した。
「違うよ。それは、彼が」
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