全然問題ねーぜ殺人事件

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南条は島山の肩をポンとたたき 「刑期を終えて出所してから、彼もいっしょにな。それで、みんな、いいですね」 と言うと、皆も顔を見合わせ 「それはいいね」 「うんうん、行こうよ」 「島さん、もちろんオッケーだよね」 などと同感した。 それを聞いていた島山は、さらに、ぼとぼとと涙が溢れた。 「ぼ、僕は、なんて幸せ者なんだ。直美を殺して、こんな素晴らしい刑事さん達と知り合えて、本当によかったー」 「違うでしょ、よくないって」 気品刑事のつぶやき。 「いやあ。マスコミだってね、裁判官だって、解ってくれるって。な」 南条警部補は、誰とはなしに振った。 「そーですよ。多分、2、3年で出て来れるんじゃないですか」 と畑山刑事。 「執行猶予が付いたりして」 「いくらなんでも、そりゃネーゼセニョール」 川田の古いギャグ(ばいケーシー高峰)で皆、大爆笑。 良い雰囲気だ。 「明日の新聞も、スポーツ欄の隅っこに{これって、もしかして殺人?}くらいの見出しにしかならんでしょ」 の神別刑事に 「なんでスポーツ欄やねん」 と、なぜか関西弁でツッコム気品刑事であった。
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