3人が本棚に入れています
本棚に追加
南条は島山の肩をポンとたたき
「刑期を終えて出所してから、彼もいっしょにな。それで、みんな、いいですね」
と言うと、皆も顔を見合わせ
「それはいいね」
「うんうん、行こうよ」
「島さん、もちろんオッケーだよね」
などと同感した。
それを聞いていた島山は、さらに、ぼとぼとと涙が溢れた。
「ぼ、僕は、なんて幸せ者なんだ。直美を殺して、こんな素晴らしい刑事さん達と知り合えて、本当によかったー」
「違うでしょ、よくないって」
気品刑事のつぶやき。
「いやあ。マスコミだってね、裁判官だって、解ってくれるって。な」
南条警部補は、誰とはなしに振った。
「そーですよ。多分、2、3年で出て来れるんじゃないですか」
と畑山刑事。
「執行猶予が付いたりして」
「いくらなんでも、そりゃネーゼセニョール」
川田の古いギャグ(ばいケーシー高峰)で皆、大爆笑。
良い雰囲気だ。
「明日の新聞も、スポーツ欄の隅っこに{これって、もしかして殺人?}くらいの見出しにしかならんでしょ」
の神別刑事に
「なんでスポーツ欄やねん」
と、なぜか関西弁でツッコム気品刑事であった。
最初のコメントを投稿しよう!