びじゅつぶ

モデル探し

｢ｰｰｰｰ
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
ｰｰよってｘの値はｰｰｰ｣

｢ぁぁー。暇すぎる。｣

そんな事を口に出しているのは、朝倉ひとは(18)
好きな教科は美術
部活でも美術部部長をやっていて、腕はまぁまぁといったところ。
嫌いな教科は数学。
そして今はその嫌いな数学の時間。
そして死にそうなぐらい暇。

｢早く終わってよぉ…｣

私ゎノートの最後のページを開き、ペンを滑らせ想像上のものを描いていく。

ヤッパ落書きって楽しいよね!!

私はうさぎやら猫やらをスラスラと描いてゆく。

ｰｰｰ
｢はい、じゃあ朝倉さん。
コレ解いて。｣

｢へ?!｣

私は思わず顔をあげると、
西条先生がこっちを見てた。

ヤバいっ!当てられた!!

私は急いで椅子から立ち上がった。

｢えぇっとぉ……ｘは………｣
｢………もぅいいです。ちゃんと授業をうけてくださいね。｣

うぅっ恥ずかしいっ!
私はショボンとして椅子に腰を下ろした。

｢なんで今日に限って当ててくるのよ……｣

いつもならあまり当てられない位置の席なので珍しく当てられるとかなり焦ってしまう。

今は七時限目。

コレが終われば、楽しい部活の時間だ。

｢早く部活やりたいなぁっ♪｣

ｰｰｰｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ
｢あっ｣

｢では、授業終わり。
号令!｣

先生はそう言ってようやく嫌いな数学の時間が終わった。

｢やったぁっ。部活♪部活♪｣
｢ひとぉー!あんたちゃんと授業うけてなさいよねー｣
｢おっ、ゆきなﾁｬﾝ!!｣
声をかけてきたのは、私の友人の神田ゆきなﾁｬﾝ。
ショートヘアが似合ってる女の子だ。