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ーーーーガチャッ
「こんにちはぁぁぁあっっ!!!」
私はドアを開け、大声で挨拶をすると後輩がこちらを見て
「「「朝倉先輩っ!こんにちは!!」」」
と挨拶してきた。
ぅんっ、挨拶が素晴らしいと実に清々しいよね。
運動部に負けないぐらいの挨拶を済ましたら、
直ぐに一人の後輩の子が私に話かけてきた。
「あの…朝倉先輩。
例のモデルってどうするつもりなんですか?」
「あぁ、その事なんだけどーーー」
ーーー
そう。私は美術のコンテストを控えていた。
大きめのキャンパスには男性を描く予定ではいるのだが……
なかなかモデルが見つからないというのが現実…
「みんなに呼びかけてみてるんだけどねー。」
「そうなんですか…
自分も探してみますね。」
「ありがとお♪」
ーーーーーー
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「流石に見つからなさ過ぎでしょ?!」
「ですね…」
あの日から一週間。
私も後輩チャンも必死で男子にお願いをしてみるものの…
「部活が忙しいから…」
「ジッとしてるのが無理」
「恥ずかしい」
などと全部断られてきた。
「もう本当このままだと間に合わない!!
駄目!!ちょっくら顧問に話つけてくるから!!」
「行ってらっしゃいです~…」
そう言うと私は顧問兼美術の先生の平野先生のいる、職員室にダッシュした。
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