カラオケ

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1台の原付に4人で 乗り地元のカラオケに 向かいました。 「寒いやろ?濡れたら 風邪引くしこれ着とき。」 雨が降ってたので りょうは私に服を 貸してくれました 到着した4人は店に 入りました。 「服ありがとうございます」 「暑くなったら脱いだら いいから着とき!」 その優しさは さりげなかった…。 受付で予約を済ませて 4人で部屋に向かいました 201号室…… 「歌おかぁ~!」 こんな夜中からテンション 高過ぎるやろ。 「かりんちゃん一緒に 歌およ!」 「いいですけど何 歌うんですか?」 'この恋にさよなら' 知ってたから 一緒に歌いました。 「歌上手いですね!」 「そんな事ないよっ! 負ける、負ける!」 4人で歌い続けてたら いつの間にか朝方の4時。 「そろそろ帰ろかぁ」 「かりんちゃんも 疲れたやろ?」 「ちょっと眠たいですね~」 「よっしゃ行こう!」 自分の分を払おうとすると、 「俺かりんちゃんの分 出すから」 それはさすがの私でも 許せなかったので 「自分の分は自分で 払います」 「直しとき!俺が呼んだん やから俺が払うのは当たり前」 そー言ってりょうは 私の背中を押して 4人は外へ出ました。 また4ケかぁ~。 「私、歩いて帰ります。」 「そんなんアカンよ。」 「俺らこっから近いんで 歩いて帰ります」 そー言って少年A、Bは 帰って行きました。 私とりょうは石段に 座りタバコを吸いました 「ごめんやでいきなり 拉致ったりして」 「全然いいっすよ」 「また行こなっ!」 「いつでも誘って下さい」 そんな会話を繰り返して いたらりょうは原付の エンジンをかけました 「ちゃんと服着ときや?」 「はいっ!」 あっ…あれから ずっと着たまんまや。 「眠たいやろ?」 「何でですか?」 「さっきからずっと あくびしてるもん! はははっ!!」 「そんな笑わんといて くださいよっ!!」 「大人しい子やと 思ったけど以外に 可愛いとこあるやん!」 私の頭をなでて 笑う、りょう。 その笑顔はとても 無邪気でした 遠いのにわざわざ家まで 送ってくれました 「お疲れ!ちゃんと寝りや?」 「はい!ありがとう ございました!」 「また連絡するわ」 「はい。さようなら」 家の中に入り寝転び 携帯をいじってました。 何故かりょうの事が 頭から離れなかった。 この時やったんやな。
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