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「あれっ? 流れ星か?」
天空を一筋の光が走って消えた。
竜太は願いをかけた。
お願いします。僕に彼女を下さい。今夜ひと晩だけでもいいです。一緒にオーロラビジョンを観てくれる彼女を下さい。
「ふっ……バカげてる。流れ星を見た時に願いをかければ叶うなんて誰が言い出したんだろう? 合理性が無いんだよ」
竜太が呟き、また一口ビールを飲んだ時のことだった。
「ふうっ……ばか言ってんじゃないわよ!」
「えっ?」
ふらつきながら、女性が近づいて来た。
「あんな小娘と天秤にかけやがって! 冗談じゃないわよ!」
酔っているようだ。
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