14人が本棚に入れています
本棚に追加
/100ページ
「…うわぁーん」
静かな公園のベンチに腰掛けてひとりで泣いている女の子。
「…どうしたの?」
そこに駆け寄ってくる、同い年くらいの男の子。
「…だぁれ?」
「どうして泣いてるの…?」
「パパとママがね…また喧嘩してるの…」
「また?」
「最近いつも喧嘩してるの。あたし、その喧嘩みるの嫌いなんだ…」
「いつもここでひとりで泣いてるの?」
「…うん」
すると、その男の子はポケットから星型のキーホルダーを出すと、
「これあげるから泣き止んで?」
.
最初のコメントを投稿しよう!