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―お前は、今ここで殺さなければならない―
―何故なら、お前は…―
彼女と出会ったのは、それは突然の出来事だった…
―時は1999年
一説では『アンゴルモアの大王が蘇り、世界は滅亡』と言う説が、ここ日本で大きな話題をよんでいた。
しかし、何も起きなかった。
そう…私の目の前以外では…
私は当日18才。高校3年。勿論彼氏だっているし、卒業も間近。
大学も合格し、華やかな毎日が送られようとしていた矢先…
事件は起きた
突如空から、『人』が降って来た。
しかも、私の目の前に。
当然、死んでいてもおかしくない。何せ空から降ってきたのだから。
…バラバラになっているのかも…
暫くして、砂煙が収まり、徐々に姿をあらわしてゆく。
もしバラバラに、グチャグチャになっているのを、私が今ここで見てしまったら…
逃げなくちゃ…
嫌…見たくない…
砂煙が完全に収まり姿をあらわした。
無傷…
それどころか、空から降ってきて地面に強く叩き付けられているのに、血の一滴も出ていない。
よく見ると、人と同じ姿をしているが、何処かやはり違う。
耳は尖っていて、肌は透き通るように白く、髪は銀色に染められ身長と同じ位あるような長い髪…。
どうやら彼女は気を失っているらしい…
安心した…
生きていて良かった…
もし彼女が死体だったらどんなに恐ろしい事か…
考えたくもない…
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