episode:01 神と人

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―お前は、今ここで殺さなければならない― ―何故なら、お前は…― 彼女と出会ったのは、それは突然の出来事だった… ―時は1999年 一説では『アンゴルモアの大王が蘇り、世界は滅亡』と言う説が、ここ日本で大きな話題をよんでいた。 しかし、何も起きなかった。 そう…私の目の前以外では… 私は当日18才。高校3年。勿論彼氏だっているし、卒業も間近。 大学も合格し、華やかな毎日が送られようとしていた矢先… 事件は起きた 突如空から、『人』が降って来た。 しかも、私の目の前に。 当然、死んでいてもおかしくない。何せ空から降ってきたのだから。 …バラバラになっているのかも… 暫くして、砂煙が収まり、徐々に姿をあらわしてゆく。 もしバラバラに、グチャグチャになっているのを、私が今ここで見てしまったら… 逃げなくちゃ… 嫌…見たくない… 砂煙が完全に収まり姿をあらわした。 無傷… それどころか、空から降ってきて地面に強く叩き付けられているのに、血の一滴も出ていない。 よく見ると、人と同じ姿をしているが、何処かやはり違う。 耳は尖っていて、肌は透き通るように白く、髪は銀色に染められ身長と同じ位あるような長い髪…。 どうやら彼女は気を失っているらしい… 安心した… 生きていて良かった… もし彼女が死体だったらどんなに恐ろしい事か… 考えたくもない…
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