episode:01 神と人

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『…あのぅ…大丈夫………ですか…?』 私は恐る恐る『彼女』に声をかけた… 言葉は通じるのか…? 今はそんなことはどーでもいい。ここは人気のない山道。 私の家は、この山道を登った先にある小さな神社。おばあちゃんが言うには、『ここの神社は異界に繋ぐ扉がある』と言う話。 ずっと住んでいるが、探索もしたが… そんな扉はどこにもない。 とにかく、『彼女』をなんとかしなくちゃ… 意識のない『彼女』を、こんな所に置き去りなんかできない… 私は『彼女』を背負い、山道を登った。 グタッとなっている『彼女』の身体は、何故か重みを感じない。 普通なら、その体重の2倍はかかるはずなのだが、重いどころか何も感じない…。 でも、確かに私の背中で『彼女』は意識を失っている…。幽霊にしては、身体は冷たくないし、顔色は………元々白いんだろうし… ちゃんと足ついてるし… そう考えているうち、神社に到着。辺りはすでに真っ暗であった。 疲れは感じない… 一体『彼女』は何者なのか…
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