0人が本棚に入れています
本棚に追加
『…あのぅ…大丈夫………ですか…?』
私は恐る恐る『彼女』に声をかけた…
言葉は通じるのか…?
今はそんなことはどーでもいい。ここは人気のない山道。
私の家は、この山道を登った先にある小さな神社。おばあちゃんが言うには、『ここの神社は異界に繋ぐ扉がある』と言う話。
ずっと住んでいるが、探索もしたが…
そんな扉はどこにもない。
とにかく、『彼女』をなんとかしなくちゃ…
意識のない『彼女』を、こんな所に置き去りなんかできない…
私は『彼女』を背負い、山道を登った。
グタッとなっている『彼女』の身体は、何故か重みを感じない。
普通なら、その体重の2倍はかかるはずなのだが、重いどころか何も感じない…。
でも、確かに私の背中で『彼女』は意識を失っている…。幽霊にしては、身体は冷たくないし、顔色は………元々白いんだろうし…
ちゃんと足ついてるし…
そう考えているうち、神社に到着。辺りはすでに真っ暗であった。
疲れは感じない…
一体『彼女』は何者なのか…
最初のコメントを投稿しよう!