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考えれば考えるだけ、混乱してくる。
今日一日での出来事があまりにも多すぎだ。
おばあちゃんの部屋の前で一呼吸をつく。
襖に手をかけ、静かに開けると…
おばあちゃんが、座布団の上で正座をしながら待っていた。
顔を上げ、ここに座るようにと促す。
本当を言うと、もう今日は誰の話も聞きたくなかった。
そんな自分の気持ちをよそに、おばあちゃんは真直ぐ私を見つめたまま語りかけてきた。
『…ユナ…何処から話そうか…。まずお前の両親のことでも話そうか…』
急に何を言い出すのかと思いきや、『両親』?
私が産まれて間も無く事故にあい死んだと聞いていたが…
違うというのか…?
『お前には元々親などいない。そして、私とユナは血も繋がっていない…。あの方に全てを託されたのだ…。』
あの方………?
なら私は一体誰の子供…?
暫く沈黙が続いた…
というより、何も聞けなく、何も考える事が出来なくなった…。
なんだと言うのだ…
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