感染者

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あたしたちはまた走り出した。 行き先なんてない。 でも走るしかないんだ。 「藍、このデパートはもうだめだ!一旦外に出よう!」 『ハァハァ……そのほうが… よさそうだよね…』 あたしは体力がなく、 走るのも限界に達していた。 「藍!がんばれ!!」 祐ちゃんがそう言って、 あたしの手を握って一緒に走ってくれる。 『ハァ…ありがと…』 あたしたちは出口に向かって走った。
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