感染者

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すると、あたしたちの横を また見覚えのある人物が 通り過ぎた。 『ハァハァ………み…充?』 「ハァハァ…………お前ら…!?」 そこに居たのは 剣の親友の充―――。 『……充…… 剣が……死んだ……』 「――!?剣……が!?」 『うん…… ごめん……助けられなかった!!』 あたしはまた泣き始める。 「藍、お前のせいじゃないよ」 祐ちゃんがそう言って あたしの涙をすくう。 「………俺、行くわ」 充はそう言って走り出す。 『――充!!! …………生きろよ!? 生き残れよ!?』 「………………なるべく(笑)」 そう言い残して充は走り去った。
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