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「俺らも急ごう!!」
祐ちゃんがそう言って
あたしの手を握り、走り出す。
「ぎゃぁぁぁああああ!!!!!」
後ろから、充の断末魔が聞こえた。
あたしは涙をこらえ、走り続ける。
なぜこんな目に
あわなければいけないんだろう。
なぜ目の前で親しい人たちが
死ななければならないんだろう。
なぜ政府は
こんなことをするのか。
政府の目的は何!?
―――死にたくない
皆、そんな想いで
逃げつづける。
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