185人が本棚に入れています
本棚に追加
--転機。
「貴様の新しい生徒だ」
「あん?」
「初めまして」
背が高く、胸も大きくスタイル抜群の女性。絶世の美女とまではいかないが、美しい女性。
「よろしくお願いいたします」
ペコリとおじきをする。
「糞親父。何を勝手なことをしやがる」
腹が立って仕方がないといった様子のバルド。
「彼女、ミルフィも共に学ぶ学友が必要だろう。お前のような不器用な男だけではなく、友が欲しいだろう」
「断る」
「お前のためではない」
「断る」
気まずい沈黙が広がる。生徒と言われた女性はどうしていいのか分からずに怯えている。
「理由を言え、バルド」
「理由だと……」
どうして俺はこんなに嫌なんだと、自問自答するもバルドは答えが出ない。
「あの!」
突然前に出る女性。
「私は構いません……だって……その」
続く言葉にバルドは苦笑した。ああ、いつものことだ。あのバカが特別なんだと内心で苦笑した。
最初のコメントを投稿しよう!