彼と彼女の物語

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--転機。 「貴様の新しい生徒だ」 「あん?」 「初めまして」 背が高く、胸も大きくスタイル抜群の女性。絶世の美女とまではいかないが、美しい女性。 「よろしくお願いいたします」 ペコリとおじきをする。 「糞親父。何を勝手なことをしやがる」 腹が立って仕方がないといった様子のバルド。 「彼女、ミルフィも共に学ぶ学友が必要だろう。お前のような不器用な男だけではなく、友が欲しいだろう」 「断る」 「お前のためではない」 「断る」 気まずい沈黙が広がる。生徒と言われた女性はどうしていいのか分からずに怯えている。 「理由を言え、バルド」 「理由だと……」 どうして俺はこんなに嫌なんだと、自問自答するもバルドは答えが出ない。 「あの!」 突然前に出る女性。 「私は構いません……だって……その」 続く言葉にバルドは苦笑した。ああ、いつものことだ。あのバカが特別なんだと内心で苦笑した。
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