364人が本棚に入れています
本棚に追加
/130ページ
ずっと外せずに
何かある度に触り
元気をもらってた
お守りだった指輪。
昨日ケンとペアだとわかって
すごく嬉しかったはずなのに。
なんの迷いもなく
箱の中へ、そっと置いていた。
ねえ?
あたしの心は
どうなってしまったの?
心の扉の開いた所から
何かがドロドロと流れ続けてる。
それは
決して、綺麗なものではない
黒くて濁ったもの。
汚いもの。
濁りきった感情が‥。
あたしの1番大切だった宝物は
この時から
過去のものに変わった。
_
最初のコメントを投稿しよう!