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俺は笑っている
あれから一年の月日が流れ、奈落の底にいたはずの俺は笑っている
それは…生きる目的が
出来たからだ
いや…少し大袈裟かもしれない。生きていて、ちょっと楽しいと思える自分がいるからだ
「カイーこれもらうね」
…あの女が死んでから、俺の人生は変化した
確かにそれを実感する
あの時、あの女は俺の代わりに死んだんじゃないだろうか?
そんな考えを持つ用になった
初めて会ったはずなのに、どうして俺の名前を知っていたのだろう?
それにあの言葉の意味は何だったんだろう…?
彼女の死んだ理由…
そして彼女の伝えたかった事
それが疑問となり頭の中で、生き続けた
それは、好奇心に近い感情だろう
しかし、生きたいと思った一つの理由でもある
「カイープリンもらうねー」
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