ゼロ

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「その言葉そっくり返す。なんでジェネシス人種が自殺…?」 僅かな間に女の服は雨で全身がビショビショになっている。そして濡れた髪をかき上げてから言った 「私は未来の為に死ぬの」 「矛盾してないか…?」 「世界には光が必要なの…全ての闇を払拭する様な」 「アンタがさ…何…言ってるか…良く分からない…」 「貴方…ダラス人種ね」 世界で一番 言われて嫌いな言葉だった 「だったら…何だ…見下してるのか…?」 女は首を横に振った 「そうじゃない… そうじゃないけど…貴方の目は死んでいる ダラス人種でも目を輝かせて明日を夢見てる人は…たくさんいるもの」 「分かった様な事を…俺の何が分かるんだ!」
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