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「全く毎回毎回世話の焼ける子ね…」
かなでちゃんを教室から無事に送り出し、一息つく。
「今回こそうまくいくわよね?」
『うまくいく』、この言葉が意味するのは私が私でいられるのがこれで最後という事でもある。
「私がかなでちゃんを『天使』に祭り上げて散々迷惑かけたんだもん…これくらい協力させてもらわないと割に合わないわ。」
ある意味あそこの世界はかなでちゃんが造り上げたと言ってもいいのかもしれない、だけどあんな風に敵対する必要はこれっぽっちも無かったんだと今なら断言できる。
「一応かなでちゃんとの日常を満喫できた訳だし満足と言えば満足なんだけど…まだ消えるわけにはいかないかな?」
私の役目はここで終わり、でも特別に最後まで二人を見守ってあげるわ。
だって私はSSSのリーダーなんだから。
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