~序章~

2/3
前へ
/12ページ
次へ
植野公園に昔からある料理店に、ルロイ修道士は遅れてやってきた。 桜の花はもうとうに散って、動物園はお休みで、店の中は廃屋のように廃れている。 僕が立ち上がり手をふると、修道士は「お前の命を吸ってやる。」 と、にやけながらこっちへ寄ってきた。 ルロイ修道士がおかしくなったのはついこの間、「原田和希」という名のキノコを食べたからである。 それからずっと頭がおかしいから、彼の行動の不思議さには年季が入っている。 「今度病院に行くことになりました。ぐへへ( ̄∀ ̄)リハビリしながら末永く暮らしましょう。さよならを言うために、こうして皆さんにあって回っているんですよ。ぐへへ( ̄∀ ̄)」
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加