~序章~

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ルロイ修道士は汚物をはいた。 僕がその汚物を見て思わず顔をしかめたのは、ころりん村天使園のガキ共の間でささやかれていた「戦士の失敗」を頭に浮かべたせいである。 中学三年の秋から高校を卒業するまでの三年半、僕はルロイ修道士が園長を務める児童養護施設の厄介になっていたが、そこにはいくつかの「べからず集」があった。 ガキの考えた物であるが、甘くみない方がいい。 最近のガキ共はとても腹黒い。だから気をつけるんだ。 その内容は……。
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