第三幕―新米ブリルランテ―

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掲示板に張り出されているアルバイト募集のプリントを眺める刹那。 アジタートもそれを眺める。 「お、刹那じゃないか。講義でも受ける気になったか?」 偶然通りがかった颯斗は刹那達に話しかける。 何故か綺麗な女性と一緒に。 「いや。アルバイト募集を見てるんだよ。アルバイト先が事故で修理せざるを得ない状態だからな」 「これまた不幸なこって」 「笑い事じゃねぇよ。五十嵐」 笑う颯斗とは正反対で、落胆する刹那。 「それより、刹那。この子は一体?」 「ああ? こいつか?」 「こいつ」という呼ばれ方が気に障ったのか、刹那に跳び蹴りをお見舞いするアジタート。 それを見て笑う颯斗。 しかし隣の女性は険しい顔つきだった。
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