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「な、何をしやがる!!」
「こいつ呼ばわりとは何事か!」
「うるせぇ!」
「貴様の方が耳障りだ! 自粛しろ自粛!」
「ははは。仲良いな」
「「どこがだ!」」
同タイミングで話す刹那とアジタート。
それによりさらに颯斗が笑う。
「じゃあ、俺講義だから。留年してても頑張りなよ」
「よけいなお世話だ!」
笑いながら立ち去る颯斗。
しかし隣の女性はアジタートを睨みつけていた。
「……」
「……」
しばらくの沈黙。
声をかけようか悩む刹那。
その沈黙を破ったのは颯斗だった。
「豊子(ほうこ)。行くよ」
「あ、はい!」
慌てながら立ち去る女性、豊子。
だが彼女の鋭い視線は未だにアジタートに向けていた。
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