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――刹那の家――
カラッと晴れた天気。
綺麗に整頓された、一人暮らしの男性とは思えないマンション一室。
テーブルを布巾で拭くアジタートに、黒に近い紺色のスーツ姿の刹那。
「普段はラフなのにな」
「今日も面接だ。文句あるか?」
そう吐き捨てる刹那。
それを聴いたアジタートはテーブル拭きを中断する。
「文句はないが。それより今日も面接とやらか」
「ああ。ただ、バイト雇うだけなのになんで面接する必要があるかな……」
「不満そうだな、御主……」
話をしている最中、アジタートはスーツ姿の刹那をボーっと見る。
見られたことに気づいたのか、刹那はアジタートに訊く。
「ん? どうした?」
スーツを整える刹那。
「い、いや……。頑張れよ」
ハッと我に戻ったアジタートは、送るように手を振る。
「わかってる」
軽く手を振り、出る刹那。
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