神殺しあらわる

13/25
前へ
/177ページ
次へ
とっさに振り返った彼の頬に何かがかすめた。 ・・・ポッタ、ポッタ 痛みよりも先に生暖かい血が頬をつたって地面に落ちる。 そして、頬をかすめたものが行った方に目をやると、やはり、影がこちらを向いていた。 黒い煙の様な体に、青白く光る目が睨みつけてくる。 さっきの失敗もあったので、倒そうと構えたが少し考えて、また少女を抱き上げた。 その状態のまま、影がいる方向の逆へ走りだした。
/177ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加