神殺しあらわる
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とっさに振り返った彼の頬に何かがかすめた。 ・・・ポッタ、ポッタ 痛みよりも先に生暖かい血が頬をつたって地面に落ちる。 そして、頬をかすめたものが行った方に目をやると、やはり、影がこちらを向いていた。 黒い煙の様な体に、青白く光る目が睨みつけてくる。 さっきの失敗もあったので、倒そうと構えたが少し考えて、また少女を抱き上げた。 その状態のまま、影がいる方向の逆へ走りだした。
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