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授業にも慣れてきた頃、いよいよこの学園の目玉であるイベントが開催される。
実戦で力を見る、言わば天下一武闘会みたいなものなのだ。
それにより、実力を認められた者は「魔導熟練者証明書」というのがもらえる。かなり価値があるもので、資格としては最上級。いろいろ使えて便利なため、それ目当てでここに通うものがほとんどであり、名門たるゆえんでもある。
もっとも、下級生は実力を見る為、ぐらいの目的だ。
去年までは。
相手を気絶させたり降参させた方が勝ち。
特殊な結界のおかげで死んでも死なない(気絶になる)ようになっているので、相手をブッ殺す勢いでやってもいいんだゾ☆
気温のどうたらこうたらで春と秋に開かれるが、全学年やるのでまあ長いのである。
「あ、あれって最上級生か」
「そうだね…」
ボルグの見ている先には、黒いコートのような上着を着た、目深にフードを被った最上級生。フードから長い銀髪がはみでている。ちなみにこの学園は自由服のため、腕とかにつけるワッペンみたいなもので学年を区別する。たしか銀色(灰色に見える)が最上級生だと思う。
ちなみにマニスは飛んでいる蝶を目で追ってて多分あの人見てなかった。購買部特製の「青汁饅頭」っていう青汁練り込んだ饅頭頬張りながら。
マニスは見た目は超チビでボサボサの白銀の髪(白髪ではないらしい)は足首辺り、決して強そうではない。
しかし、彼は入園試験にダントツの成績(実技含む)を残している。結構強いのだ。
最上級生は十人近くしかいない。
そのなかでもトップの四人は「四天王」とか言われているとか。
四人は既に魔導熟練者証明書を持っており、大会には暇潰しで(つか強制的に)参加するらしい。
いずれにしても、その四人にどう闘うかによって評価は変わる。
あくまで闘いの評価によって証明書を貰えるため、それなりにいい試合をすれば貰える、というわけ。優勝すれば不正がばれさえしなければ確実に貰える。
戦いに備えて武器の手入れをするもの、体を休めるもの、のんきに読書する者、飯を食い散らかすもの、技の練習する者など準備を始める下級生たち。
「ところでこれって誰が主人公?」
おっと、メタい発言はそこまでだ
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