3人が本棚に入れています
本棚に追加
ジュウジュウとフライパンで肉を焼く。
コンロではなく、火鉢で。
もともと山小屋として建てられていたため、ガスも電気も通ってない。
火鉢で料理する結花の隣でただ座っている愛菜。
別に手伝っていないわけではない。
「愛菜、もうちょっど風゙強くおこしてくださいませんか?」
「はーいよっ。」
愛菜が指を鳴らすと風が勢いよく火を炎に変えた。
これが、彼女たちの゙捨てられだ理由。
料理が終わり、机に皿を並べる。
「「いただきます。」」
「結花、町どうだった?」
口をモゴモゴさせながら心配そうに愛菜は言う。
「大丈夫です。誰にもバレませんでしたよ。
…誰も、私たぢ異端児゙がいまだに生きて、生活しているなんて思っていないのだと思います。」
少し憂いを含んだ瞳で結花は笑った。
最初のコメントを投稿しよう!