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「とりあえずさ、見に来いよ。別にマネジやるとかナシにしてさ。見に来てよ」
そう言う田島の声は真剣であたしは空から田島へ視線を移した。そしたらやっぱりそこには真剣な顔の田島がいてあたしは頷くことしか出来なかったんだ。
「ウシ!約束だかんな」
差し出された小指に自分の小指を絡める。
その太陽みたいなアナタの笑顔はあたしにはすごくすごく眩しくてあたしはただただ従うことしか出来ないみたい…。
「そろそろ教室戻るか」
それと同時くらいに予鈴のチャイムが鳴ってあたしと田島は屋上を後にした。
『またパンダに戻るのか…』
教室へ戻る途中の階段で溜め息を漏らす。そしたらクルリと田島は振り返ってまた太陽みたいな笑顔を浮かべた。
「大丈夫!オレがいんだろ」
『……ありがと』
この笑顔を見るとすごく安心する。
この笑顔を見ると何故だか大丈夫だって思える。
たった数分しか喋ってないコイツのことをあたしはすごくすごく信用してる。
なんでこんな風に思えるのかあたしにはまだまだわからないけど一つ言えることは、コイツとはこれからも一緒にいたいってこと────────────…。
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