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「これで十三人目だ………」
ガヤガヤと賑わう商店街より外れた裏道で、
一人を囲んだ街の住民は呟く
中心には、無惨にも心臓は抜かれ、顔を剥ぎ取られていた『人』だったモノが横たわっている
「そっ、村長」
囲んでいた住民のうちの一人が焦った声を出す
自然とそこに目を向ける人々
茶色い杖をつき、無精髭を生やした八十代の男性が、
付き添いの女性の手を借りながらやって来るのが見えた
「あぁ………、ハンリーじゃないか……」
ハンリーと呼ばれる、男性の死体に近付く
「村長!この街に妖がいるのは間違い無い!早く手を!」
まじまじと死体を見る村長に
一人が急かす
「そう慌てるな…。既に呼んである」
髭を触りながら近くにあった椅子に腰を下ろす
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