1 殺戮者

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―――――――― ――――― ―― 「これで十三人目だ………」 ガヤガヤと賑わう商店街より外れた裏道で、 一人を囲んだ街の住民は呟く 中心には、無惨にも心臓は抜かれ、顔を剥ぎ取られていた『人』だったモノが横たわっている 「そっ、村長」 囲んでいた住民のうちの一人が焦った声を出す 自然とそこに目を向ける人々 茶色い杖をつき、無精髭を生やした八十代の男性が、 付き添いの女性の手を借りながらやって来るのが見えた 「あぁ………、ハンリーじゃないか……」 ハンリーと呼ばれる、男性の死体に近付く 「村長!この街に妖がいるのは間違い無い!早く手を!」 まじまじと死体を見る村長に 一人が急かす 「そう慌てるな…。既に呼んである」 髭を触りながら近くにあった椅子に腰を下ろす
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