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「よっ、呼んだって………」
村長の言葉に反応したのは急かした男性の隣にいた女性
「『殺戮兵器』だ」
ギロッと目を見開いた村長に
そこにいた者達は数歩下がる
―殺戮兵器―
どんな依頼でもこなしてくれる組織の元につくられた兵器
普段は蒼い瞳が、仕事になれば紅い瞳に変わるとか――――
誰もが知ってるその名に冷や汗を握る
「もう着く頃じゃろ…」
カダッと立ち上がる村長に、
そばにいた女性が手を貸して歩き出す
その後ろ姿を呆然と見る住民達
「まさか、いつかは来るとは思っていたんだがな」
「えぇ…。本当に殺ってくれるのかしら……………」
やっと口を開いたのは、
村長の姿が見えなくなってからだった
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