1 殺戮者

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「よっ、呼んだって………」 村長の言葉に反応したのは急かした男性の隣にいた女性 「『殺戮兵器』だ」 ギロッと目を見開いた村長に そこにいた者達は数歩下がる ―殺戮兵器― どんな依頼でもこなしてくれる組織の元につくられた兵器 普段は蒼い瞳が、仕事になれば紅い瞳に変わるとか―――― 誰もが知ってるその名に冷や汗を握る 「もう着く頃じゃろ…」 カダッと立ち上がる村長に、 そばにいた女性が手を貸して歩き出す その後ろ姿を呆然と見る住民達 「まさか、いつかは来るとは思っていたんだがな」 「えぇ…。本当に殺ってくれるのかしら……………」 やっと口を開いたのは、 村長の姿が見えなくなってからだった
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