1 殺戮者

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「ここはミラハの村か?」 突如現れた少女 全身は茶色のコートで覆われていた (この時期にコート?) この街での気候はどちらかと言えば真夏 昼間は裕に三十度を越える ましてや年がら年中真夏 「あっ…、うん」 小さく頷いてみせると、その少女はフッと口角を上げ、羽織っていたフードを取る 「あっ…」 思わず見入ってしまった ――――――蒼い瞳 髪は銀色で風になびいているが、おそらく腰まであるそれはサラサラで輝いていた 次の瞬間には彼女の姿は無かった まるで夢だったような感覚に レンは瞼をこする 勿論そこには何も無い 「ってか、葉っぱの先に止まってた………」 振り返ると呟かれた言葉 ―――そう レンが座っていた枝が木の最上階に当たる部分 それ以上は足場という枝が無かったのだ だが、あの少女はそれよりも上の枝に留まっていた
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