1 殺戮者

6/26
前へ
/240ページ
次へ
「なぁサリファ…。さっき誰かいたか?」 木から下りると真っ先に叱りにきたサリファに尋ねる 「何かって?私は何も見て無かったけど…ってか見えないでしょっ! 見上げたら枝だらけなんだからっ」 ぷんぷん言いながらやって来るサリファを抑える ―――― ―― 「遅かったなぁレン。もう皆集まってんぜ」 集会所と書かれた大きな会場に二人は足を踏み入れる 途中、白髪の男性に声を掛けられた 「お父さん聞いてよ!レンったら、またあの場所に居たのよっ」 彼はサリファの父親 優しそうな目元はサリファとそっくり 「そうか、怪我の無いようにな」 ぽんぽんと頭を叩かれ、レンはムスッとする
/240ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加