1 殺戮者

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「………こちらへ」 村長が今度は登場してきた扉の奥の人物を手まねく 「………あっ」 レンは声を漏らす その人物の登場で騒然とし始めた会場に、レンの声は掻き消され、サリファ達に届くことは無かった そのかわり、サリファ達は見入っていた ―――あの蒼い瞳に ―――あの銀髪に ―――そして、幼さに 「………静かに」 村長の威厳のある声に会場は静かになった 所々からはヒソヒソ声が聞こえる 「あの…お名前は………」 村長までもがその存在に口ごもる 「名など無い。私は仕事の為に来た」 透き通る凛とした声 キッパリと言い切った彼女に 誰も口を開く事は無かった
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