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そう呟いた山南の瞳が悲しみに包まれた。
「結果は知っています。しかし経緯を知りません。あなたは何に悩んでいるのですか?私に教えてくれませんか?人は悩みながらも壁に当たります。その時、誰かに話をすることによって心が少し軽くなることもありますよ」
にこやかに笑って言う日向に山南は諦めたように笑った。
「私はね…。ここの居場所が分からなくなってしまったんだよ…。」
ぽつり、ぽつりと話始めた山南の話をじっと聞き入った。
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