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それからも毎日日向は山南の部屋へ通った。
「日向さん、おいしいお団子見つけたんですよ。一緒に行きませんか?」
沖田が声を掛けても…。
「おう、日向、汁粉食いにいかねぇか?」
原田が声を掛けても。
「日向ぁ。上手い蕎麦屋見つけたぞ」
永倉が誘っても。
「日向ちゃん、新しい櫛入ったって言ってたよ?見に行かない?」
藤堂が誘っても。
「日向、たまには散歩でもするか?」
土方が誘っても。
答えは決まって同じ。
「また今度にします」
そう言っていつも急ぎ足で山南の元へ通っていた。
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