別れ

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次の日、沖田が山南を連れて屯所へ戻ってきた。話を聞いて慌てて入口へ走る。そこには何かに吹っ切れたように笑顔を浮かべる山南と落ち込んだ沖田がいた。沖田は山南を引き渡すと早々に部屋へ行ってしまった。 歴史は変わらないんだ。 どうしても…変えられないんだ。どうして!変わってほしくない歴史は変わって、変わって欲しい歴史は変わらないの!! 悔しさに唇をかみしめる。拳を強く握り、俯いて唇を噛み涙をこらえている日向の腕を後ろから掴み部屋へ連れて行く腕。見れば土方だった。
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