運命

午後６時。駅前

「日向ー！お待たせ…ってなにその色気ない格好」

冷めた目で見る涼子に呆れ顔でため息をつく。

「いいじゃん。普通で。めかし込んでも仕方ないし」

「あのね。せっかくの合コンだよ？可愛くしなきゃ」

そういう涼子は短い髪にクロスさせたピン。普段しないネックレスにイヤリング。女の日向でもちょっと目のやり場に困るくらいのミニスカートを履いてる。

一方日向はいつもの通りGパンに白いブラウスと至ってシンプル。普段は一つに縛ってる髪も涼子によっておろされた。黒いストレートの髪が歩くたびに揺れてる。