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何?なんなの?
目を開けるとそこは小さな小川のそばだった。大きな桜の木の下で倒れていた。
「桜?なんで今頃…。」
大きな桜を見上げているとふと周囲を見回す。道は舗装されておらず一本道。少し行けば小さな橋があり、これもまたいまどきとはいえないほどの作りだったが歴史を感じられる日向の好みの橋だった。
「ここは…いったいどこ?」
記憶を掘り起こしてみるが図書館にいたことしか思い出せない。手元に会ったはずの本も見当たらない。また桜の木を見上げた。
「君。どうしたんですか?」
ふと声が掛けられて振り向くとそこには着物を着た男性が二人。立っていた。一人はお団子の串をくわえもう一人は怪訝そうな顔で見ていた。
「あ!あなた!」
彼らをみた日向は慌てて彼らの元へ走り出す。そして怪訝そうな顔した彼の前に立つ。
「どういうつもり?なんでこんなところにいるのよ!」
「?」
彼らは不思議そうな顔をしたがすぐにまた怪訝そうな顔をした彼はため息をつく。
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