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はぁ、と一つため息を吐き出して「仕方がない。全員行くぞ」と、聖斗は指示を下す。
個性的な面々が揃っている生徒会だが、真面目不真面目はともかくとして実力はあるのだ。
場所は言われなくても分かった。
「…北東。正確に言えば一時の方向。」
ぼそりと幽鬼が呟く。
こと気配の探知にかけて、彼に勝る者はいない。
視線を前に戻したとき、すでに学園長は居なかった。
気配も足音も立てなかった彼を、聖斗はやはり謎だと再認識したのであった。
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