第2章

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昼休み――― 若奈とあたしは屋上にいた。 若奈はずっと黙ったまま。 多分気を遣って、あたしから話そうとするのを待ってるんだろう。 結「あのね…」 若「何?なんでも話してごらん。」 若奈の優しさがありがたかった。 近くにいてくれてよかった。 結「小2の時にね、修と結婚の約束をしたの。でも修はそのこと忘れてるらしくて…今日の朝、『結花はありえない』って言われたんだ…」 若奈は黙って聞いていた。 若「辛いね……でも小さい時の約束は忘れちゃう人もいるじゃない。鈴木が『ありえない』って思うのは結花が近くにいすぎるからだと思うよ。ちょっと離れてみたらどう?意識してくれるようになるかもよ!」 『離れてみる』 なんて考えたこともなかった…。 若「まぁ…あくまで、あたしの考えだけどね!」 結「若奈ありがとう!!何かスッキリした!」 若「いえいえ!あと自分の気持ちは伝えたほうがいいと思うよ。」 結「でも……」 若「でも…関係が崩れたら嫌だ…でしょ?そりゃあ誰だって怖いよね。でもその一歩を踏み出すから付き合えるんじゃないの?」 若奈の言う通りだ。 あたし…逃げてるだけなんだ。 若「結花、頑張って!最終的にはこれしか言えなくなるけど…応援してるから!!」 結「若奈~…」 若「ほら~泣かないのっ!!」 若奈は満面の笑顔だった。 そうしてあたし達は教室に戻った。
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