第2章

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結花はいつも俺の側にいた。 ―――『修くん!!』 一瞬頭の中をよぎった記憶。 女の子が俺の名前を呼んでる。 『―――ちゃん!!』 俺は笑顔で振り返る。 ちくしょー。 肝心な名前だけ出てこねえ。 …結花なら何か知ってるかな? 相談してみるか。 修「なあ結花…」 結「何?」 ちょっと先を歩いてた結花がこっちを向いた。 修「最近よく同じ夢を見るんだ。結花と2人でよく行った陸橋の下で俺が女の子に『大きくなったら結婚しよう!』って言ってるんだ。」 一瞬結花の顔が哀しくなった。 結花からの返事がない。 修「結花?」 結「あっ…ごめん。修はその子とした約束覚えてるの?」 修「内容は少しだけ…誰としたかは全く覚えてない。」 結「そっか…そうだよね。」 さっきから結花が哀しそうだけど…どうしたんだ? 修「結花まじでどうかしたのか?」 結「大丈夫だって!!ほら!急がないと遅刻するよ!」 結花が子供っぽい笑顔を見せた。 そして、俺達は学校に向かって走りだした。
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