第2章

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*side 結花* ここからはしばらく結花視点で書きます。 今日もあたしは修と学校に向かっていた。 あたしが毎朝、修の家まで迎えに行く。 いつもと変わらない光景。 でも何かが今日は違った。 あっ! 修の様子が変なのか!! 珍しく何も喋らない修。 あたしが『どうしたの?』って聞いても、ただ『考え事してた。』って言うだけ。 空気が重かったから、あたしは修の少し前を歩いた。 少したって、修がやっと口を開いた。 修「なあ結花…」 結「何?」 気まずそうにしている。 修「最近よく同じ夢を見るんだ。―――」 と話し始める修。 全部聞きおわって悲しくなった。 修…忘れちゃったの? その女の子はあたしだよ。 小学2年の時にいつも行ってた陸橋の下。 そこで『大きくなったら結婚する!』って約束したんだ。
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