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「因みにだけど、君の試験の結果は満点だからね」
神藤はそう言うと、上着のポケットの中から手帳を取り出した。
そして手帳をパラパラとテンポ良くめくり、ある一ページでめくるのを止めた。
「まず瞬時に状況を理解する速さ、いきなりの攻撃への対応」
神藤はブツブツと呟きながら、手帳に何かを書き込んでいく。
「そしてそれらを完璧に行動に移す事ができる能力、戦闘センス…うん!コレで良し!」
神藤は書き込んだ手帳を見て一度頷くと、書き込んだ部分の紙を切り離した。
そして手帳を取り出したのとは逆のポケットから、青いカードケースのような物を出してちぎった紙をそのケースに入れた。
「はい、終夜君のだよ」
終夜は差し出されたカードを受け取る。
「…頭脳A、体術A、センスA、魔法?、総合能力A…コレは何だ?」
「それは今回の君の試験の結果だよ。最高の評価がA…君は見ての通り魔法以外は全てAだから」
「つまり評価は高かったんだな」
終夜はカードから神藤へと視線をずらした。
「うん、ただ魔法は使わなかったから評価は出せないんだよね~」
「…魔法なら使っただろう。ほら、コイツがその証拠だ」
終夜は自分の後ろで、今まで黙り込んでいた氷劉を神藤に見せた。
すると氷劉はすぐさま終夜の後ろに隠れ、終夜の背中越しから神藤を覗き見た。
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