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「まさみん」
寄せてきた頭をそっと優しく手を置いてよしよしと撫でた。
シャンプーやろか?
甘い匂いが王子からして俺の鼻をくすぐる。
ゆっくり顔を上げた王子、安心したような顔に俺も顔が緩んだ。
滅多に会えへんけど、たまに会えたら
毎日会うより、100嬉しい。
「まさみん、俺さ…王子じゃないよ?」
何を言い出したんやろか王子は…
「俺、姫にゃんだから」
姫…?にゃん?
ねこ、?
「いっつも見てるよ、まさみんのブログ」
「ブログ!?」
姫にゃんって、まさか…
そういうこと?
「俺も見てるから姫にゃんなのー」
ブログ、見られてたんや…恥ずかしい。
「忙しいからメールとかあんま出来ないから…いっつもブログ見てまさみんが今日は何してたとか、何思ってんのか、画面越しにまさみんを感じてんの」
嬉しい、俺愛されてるやん。
けどな?
俺やって、王子が出る番組チェックして録画までしてるねんで?
画面越しに、いつも見てるんやから。
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